「２０２０ＣＥＳＡゲーム白書」の発刊に際しまして、ひと言ご挨拶申しあげます。

　昨今のゲーム産業を見渡しますと、スマートデバイスの普及とともに日々新しいコンテンツが配信され、幅広い世代の皆様が楽しまれていることや、現世代ゲーム機の普及が一巡し、豊富な種類のゲームソフトが発売され活況を呈しています。
また通信インフラ面では、「５Ｇ（第５世代移動通信システム）」のサービスが開始され、ゲームの枠組みを超えた利用を見せることが期待されています。

　このような状況下、私どもコンピュータエンターテインメント産業は、様々な工夫を凝らしながら皆様に新たな楽しみを提供し続けてまいりたいと考えております。今年は新型ゲーム機の発売が予定されているなど、新たな技術の広がりや５Ｇを始めとした通信インフラの定着・拡大と未来に向けた展望のある話題が登場しております。
是非、当産業の今後にご期待いただきますようお願い申し上げます。

　２０１９年の国内ゲーム市場について、家庭用ゲーム、パソコン用ゲーム、スマートデバイス用などを合わせると約１.８兆円規模となりました。加えて、海外ゲーム市場を加えた全世界での市場規模は約１０兆円規模で、一大産業として堅調に推移しています。本書では、上記データのほか、周辺市場に関するデータ、アーカイブ資料なども収録しております。

　なお、今回は巻頭に業界動向サマリーをまとめたページを新設し、ゲーム産業の周辺環境も調査いたしました。
　また、特集記事として「オリンピックとゲーム」「『パソコンミニシリーズ』に込めた想い」の２テーマを収録しております。いずれも過去から未来へ紡ぐエンタテインメントの広がりを知っていただける内容となっております。是非、ご一読いただけますと幸いです。

　最後になりましたが、今回の「２０２０ＣＥＳＡゲーム白書」発刊にあたり、調査にご協力いただきました会員各社の皆様、非会員ゲームメーカーの皆様に加えて、日頃大変お世話になっております経済産業省商務情報政策局様、ゲーム市場関連データをご提供いただきました関係各位に厚く御礼申し上げますとともに、今後とも当協会へのご理解とご協力をお願い申し上げ、発刊のご挨拶とさせていただきます。