CESA:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会

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「東京ゲームショウ2010・日本ゲーム大賞2010懇親パーティー」レポート

平成22年9月16日(木)に開催された「東京ゲームショウ2010・日本ゲーム大賞2010懇親パーティー」は、多くのご来賓をはじめ、国内外の業界関係の方、CESA会員の皆様など、多数の方々にご参加いただき、盛況のうち終了いたしました。

概 要

〔日時〕
平成22年9月16日(木)午後6時~7時
〔会場〕
アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)東京ベイ幕張ホール
〔式次第〕
会長挨拶 社団法人コンピュータエンターテインメント協会
会長 和田 洋一
来賓代表挨拶 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課
課長 信谷 和重
乾 杯 社団法人コンピュータエンターテインメント協会
副会長 鵜之澤 伸
中締め 社団法人コンピュータエンターテインメント協会
常任理事 辻本 春弘

会場風景

会長挨拶/社団法人コンピュータエンターテインメント協会 会長 和田 洋一

会長挨拶

本日は大変お忙しい中、ご参集いただきまして誠にありがとうございます。
今年の「東京ゲームショウ」は、出展社数、出展タイトル数とも昨年を上回る開催となりました。これもひとえにご後援いただきました経済産業省様のほか、当協会会員、出展社、関係者の皆様の多大なるご支援、ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。

当協会は、ゲームを作る環境をいかに整えるか、国際化をどのように推進するか、また、世界との対話をどう進めるかという3点に重点を置いて活動を行っております。

まずゲームを作る環境をいかに整えるかという点につきましては、この「東京ゲームショウ」に先立つゲーム開発者向けの「CEDEC」におきまして、毎年着実に成果が出ております。今年は遂に有料参加者だけで3,000人以上、その他の参加者含めますと延べ4,500人以上と、非常に大きく参加者数を伸ばす事ができました。

「東京ゲームショウ」におきましては、お客様に一番新しい情報と直接手に取って遊んでいただく体験の場を提供しゲームにより親しみを持っていただくことに加えて、トレードショーとしての機能の強化に取り組んでおります。この結果、「東京ゲームショウ2010」では、日本の参加社が103社、海外からの参加社が91社におよび、日本と海外がほぼ拮抗する参加社数になっております。トレードショーとしての機能強化の結果、この場で様々なビジネスのやりとりが行われるようになったのだと考えております。日本の開発会社やパブリッシャーに対する海外の開発会社との協力の打診や、海外で開発されたものを日本市場で販売する話、海外へ情報交換に出向く話など多様な会話が行われており、お客様からは見えない水面下でもグローバル化が着実に進んでいることを実感しております。

 また、ゲーム産業が世界のエンターテインメントの1ジャンルとして完全に定着した中で、日本をどう位置づけるかという事も議論を重ねた結果、今回の「東京ゲームショウ」では、アジアにおける情報発信力の強化をテーマに掲げてきました。本日も中国、韓国、台湾、日本の企業が参加したパネルディスカッションが開催されたほか、会場でもアジア関連のパビリオンやいくつかの商談などが設けられ、東京をアジアにおける文化交流の場として位置付け、アジアでのプレゼンスの向上を図っております。

今年はゲーム業界がまさに新しいステージに向かって始動し始めた年となります。今後も"元気な"業界として一層の努力を重ねてまいりますので、今後とも変わらぬご支援のほど宜しくお願いいたします。ご清聴ありがとうございました。

来賓代表挨拶/経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課 課長 信谷 和重

来賓代表挨拶

ご紹介いただきました経済産業省の信谷(のぶたに)でございます。若輩者ではございますが、簡単にご挨拶したいと思います。

ゲーム産業は、日本のコンテンツ産業の中で唯一と言っていいぐらい海外に展開できている産業でありまして、日本のコンテンツ産業全体で海外に展開されているのが約8000億円、ゲーム産業はその97%ぐらいを占めております。そういう意味ではゲーム産業は国際化の進んだ産業でございます。私どもは海外で人気の高いコンテンツ産業をもっと国際化してゆこうということで、こちらを3倍増ぐらいにしたいと考えておりますけれども、その柱としてのゲーム産業がこれからどうなってゆくかは非常に大きな課題だと見ております。

今回20回目のゲームショウということですが、お邪魔してみて印象的だったのは、出展数の半分ぐらいが海外の方であること、また和田会長からご紹介があったように国際的なビジネス商談も盛んに行なわれていること、そして何よりも印象的なのは、アジアの中心としての東京というのがいよいよ前面に出て来たことだと思っております。我々も政府の交渉の中で、アジアの中の東京をいかに推し進めてゆくかを同じ発想で取り組んでおります。ビジネスは違いますけれどもアニメ・映画・ドラマに関しては、中国の温家宝首相が東京に来られた際、来年日中で一緒にイベントをやろうという提案がありましたが、東京というのはアジアの中でやはり一つも二つも抜きん出たエンターテインメントの首都であることを示せるように、こうしたイベントをやってゆこうと頑張っております。

昔、画家はパリを目指し、音楽家はウィーンを目指したという時代もありましたけれども、エンターテインメントやゲームを作るのであれば東京でなければダメだといえる世界を作りたいと思って、皆さんと一緒に頑張っております。そうした意味で、今回のゲームショウでは会長からもご指摘がありました通り、新しい時代が開けたんだなぁと深い意義を感じております。私どもは皆様の力を借りながらこの方向で推し進めたいと思っておりますので、これからも是非ご協力をお願いしたいと思います。以上、簡単ではございますけれども私からのご挨拶といたします。本日はゲームショウの開催、大変おめでとうございます。ご静聴ありがとうございました。

乾杯/社団法人コンピュータエンターテインメント協会 副会長 鵜之澤 伸

乾杯

只今紹介を受けました鵜之澤でございます。本日は朝から足元にかなり雨があってドキドキしましたが、皆様大変お疲れ様でした。非常に元気の良いところが出たという感じがします。先週はアーケードゲームのトレードショーがありました。アミューズメント業界の昨年対比は毎年90%とずっと暗い時代が続きましたが、この7月、8月あたりにいい雰囲気に変わりまして、そのパーティーの中で、里見会長が底を打ったという景気の底打った宣言をしました。ですので、私どもこのCESAも底を打った宣言。もしかしたら底なんて無かったのかもしれませんが、いい感じがよく出てますので、皆さんで張り切っていきたいと思っております。皆様グラスのご用意をお願いします。それではお集まりの皆様、各社のますますのご発展と、皆様はハッピーになりますように乾杯をしたいと思います。皆様ご唱和ください。(一同乾杯)。

中締め/社団法人コンピュータエンターテインメント協会 常任理事 辻本 春弘

中締

皆様、私は東京ゲームショウの実行委員長も兼務しておりますので、今回なぜアジアに焦点を当てたかをお話させていただきます。昨年のゲームショウのテーマは"ゲームは元気です"でしたが、出展者数は前年を下回り、非常に悔しい思いをしたこともあり、今回もう一度ゲームショウのあり方を再考いたしました。これまでは、世界最大のゲームショウを目指し、欧米を追い越すべく努力してまいりました。しかしながら、本来どの地域をビジネスとして注力していくべきかを考えますと、その答えはアジアとなりました。アジアは非常に人口も多く経済もこれから発展していく有力な市場です。一方で、海賊版の問題やカントリーリスクなどもあり、各企業が個別で努力したとしても市場の育成が難しい一面もあります。したがいまして、この東京ゲームショウをアジアNo.1のゲームショウに位置付け、日本のゲーム企業の皆様およびアジアの方々がアジア市場で相互のビジネスを拡大させるための交流を深める場として、活用してもらうことを提案した次第です。

ビジネスDAYにおける目的は、中国や韓国、台湾などアジア各国の方々をビジネスマッチングの為に来場していただくことであり、一般DAYにおいては、土曜・日曜日におけるアジアのゲームユーザーを多数お招きすることです。一般DAYは、日本だけでなく、欧米やアジアのユーザーも来場されていますので、このような多種多様なユーザーを巻き込んで市場を形成していくために、今後はコスプレ大会を実施するなど、ショウの見せ方を変えていきたいと考えております。

まだ、明後日以降の一般DAYにどの程度アジアの方々が来場されるか分かりませんが、アジアでは日本ブームということもありますので、ゲームをプレイしたり、買い物などをしてもらって、是非ゲームショウを堪能していただきたいと考えております。

今年から東京ゲームショウの中長期ミッションは、アジアNo.1を継続し、最終的に世界一のゲームショウを目指すことです。また、日本のゲーム産業の将来の発展のために、アジアでの布石を打てればと考えております。加えて、アジア全体のゲーム産業が向上するために、日本とアジアの企業のビジネスの架け橋となるべく、東京ゲームショウを活用していただけるよう、残り3日間を頑張ってまいります。長くなりましたが、これにて中締めとさせていただきます。それでは一本締めでお願いいたします。東京ゲームショウの成功とゲーム産業の更なる成長、そして皆様のご健勝を祈念しまして中締めとさせていただきます。ご唱和のほどよろしくお願いいたします。一同一本締め。