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歴代会長

初代会長
上月 景正
所属企業(当時)
コナミ株式会社
在任期間
1996~2002年

経歴/在任期間中の主な出来事

1940年京都府に生まれる。1969年にコナミ工業(現コナミグループ)を創業。

ゲーム業界の拡大に伴い、続々と増えるソフトメーカーの取りまとめ組織として、孤立していた各企業がお互いに話し合う場・共通の問題に取り組む場となるよう、1995年にCESAを設立、1996年社団法人化するとともに初代会長に就任した。

就任期間中は違法コピーなどのソフト流通に関する問題への取り組み、コンピュータエンターテインメントソフトウェア倫理規程の制定と倫理審査の実施、暴力表現を含む作品に対する注意喚起マークの導入など、業界内の課題解決に向けた活動を着実に実施するとともに、業界の情報を発信していく面では1996年の第1回東京ゲームショウ開催、1997年のCESAゲーム白書創刊、同年の第1回CESA大賞開催、1999年の第1回CEDEC開催など、現在のCESAの活動に続く礎を築いた。

2代会長
辻本 憲三
所属企業(当時)
株式会社カプコン
在任期間
2002~2006年

経歴/在任期間中の主な出来事

1940年奈良県に生まれる。1983年にカプコンを創業。

会長就任の2002年当時は、ゲーム内の表現におけるリアル感が増したことを背景に、ゲームソフトの「表現」が人間に与える影響、特に青少年に与える影響について一般社会の関心が高まっていたことから、暴力的、性的、反社会的な表現や、言語及び思想に関し、独自の倫理規定を制定するとともに、ゲームに対する批判に応えて行くべく、「特定非営利法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)」を関連団体として設立、社会に対しゲーム業界としての姿勢を示した。

表現に関する問題が一段落した直後には、「ゲーム脳仮説」等をはじめとする影響論への問題提議がなされ、一般社会の関心が高まりつつあったことから、「調査広報委員会」を発足させ、業界団体として正確な情報を広く発信することで、認識改善の一役を担った。

3代会長
和田 洋一
所属企業(当時)
株式会社スクウェア・エニックス
在任期間
2006~2012年

経歴/在任期間中の主な出来事

1959年愛知県に生まれる。2003年に株式会社スクウェア・エニックス社長に就任。

2006年に会長に就任し、様々な施策を打ち出し取り組んだ。代表的なものに、「グローバル化の促進」施策として、東京ゲームショウを"ビジネスデイ1日・一般来場日2日の3日間開催"から、"ビジネスデイ2日・一般来場日2日の4日間開催"に変更し、トレードショウとしての側面を強め、海外からの来場を促進したほか、アメリカのESAをはじめとした各団体との連携を推進した。また、「モノづくりの環境整備」として、クリエイターの海外流出を防ぐべくCEDECを強化したほか、東京ゲームショウにおいてもプロの作品以外の切り口として、インディーゲームを展示すべく「センス・オブ・ワンダーナイト(SOWN)」を始めた。

上記のような主催イベントの見直しのほか、2010年の公益法人制度改革に伴い、特殊社団法人から一般社団法人となったことを受け、それまでの常任理事会を廃止し、各社の代表者が出席する現在の理事会体制を構築した。

4代会長
鵜之澤 伸
所属企業(当時)
株式会社バンダイナムコホールディングス
在任期間
2012~2015年

経歴/在任期間中の主な出来事

1957年東京に生まれる。2006年にバンダイナムコゲームス代表取締役に就任。

2012年の会長就任当時の業界は、IT企業が中心となったソーシャルゲームが席巻しており、その市場では「コンプリートガチャ」「未成年に対する高額課金」などの諸問題が発生、2012年11月には「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA)」が発足するなどの変革期を迎えていた。これに対しCESAとして、JASGAの共同代表であった株式会社ディー・エヌ・エーとグリー株式会社を新たにCESA理事会社として招へいするとともに、CESAにおいても「ネットワークゲーム委員会」を設置し、両組織が双方にまたがる問題に取り組むための土台を築いた。

その後は、2015年4月にCESAがJASGAを吸収する形で統合を行い、ハードやプラットフォームの進化によりコンソールやネットワークゲームの区別が曖昧になる中でも、そのような垣根を越えてユーザーに安心・安全なゲームを提供していくことが重要であるという、ゲーム業界の姿勢を明らかにした。

5代会長
岡村 秀樹
所属企業(当時)
株式会社セガゲームス
在任期間
2015~2018年

経歴/在任期間中の主な出来事

1955年埼玉県に生まれる。2015年にセガホールディングス代表取締役に就任。

2015年の会長就任時の業界はスマートフォンゲーム市場が拡大を続けていたことで東京ゲームショウへの参加が年々増加している状況を受け、幕張メッセでの全館開催をスタートした。合わせて動画配信を強化し、日本ゲーム大賞発表授賞式のライブ配信や、出展各社の特別配信など、配信の規模を広げた。さらには、当時社会問題になりつつあったソーシャルゲームにおける「ガチャ」の出現確率表記に関して、「ネットワークゲームにおけるランダム型アイテム提供方式運営ガイドライン」を制定するとともに、「未成年の保護についてのガイドライン」、「リアルマネートレード対策ガイドライン」を制定、それぞれは現在も広く浸透している。

また、世界的に広がるeスポーツブームに対し、これを受け止め支える担い手の必要性が生じたことから、当時複数あった団体を1つに統合し、「一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)」を設立した。

6代会長
早川 英樹
所属企業(当時)
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
在任期間
2018~2023年

経歴/在任期間中の主な出来事

1970年神奈川県に生まれる。2015年に株式会社コナミデジタルエンタテインメント代表取締役社長に就任。

2018年の会長就任後は、産業全体の健全な発展を目指す取り組みとして「ゲーム関連4団体合同検討会(CESA、JOGA、MCF、JeSU)」の発足を主導。ゲーム機からモバイル端末などへプラットフォームが拡大するなか、ゲームを安心・安全に楽しむための啓発活動に取り組んだ。また2020年には、新型コロナウイルス感染症拡大に対応するため、東京ゲームショウやCEDECなどの主催イベントを、史上初のオンライン開催とすることを決定。産業の発展に重要な役割を果たすこれらのイベントを、2021年以降もハイブリッド開催として継続し、弛まぬ産業振興に尽力した。

さらに、web3やデジタルトークンの登場などに対し、「ブロックチェーンゲームに関するガイドライン」を制定し、新たな領域においても健全なビジネスの発展に寄与した。