平成14年度通常総会終了後の懇親会レポート
平成14年度通常総会が、去る平成13年5月16日(木)ホテルオークラにおいて開催されました。平成13年度の事業報告をはじめ、平成14年度の事業計画案等の議案が提出され、すべての議案は原案通り可決・承認されました。
総会終了後開催された平成14年度通常総会懇親パーティーは、ご来賓、国内外の業界関係の方々をはじめ、CESA会員の皆様など、大変多くの方々がご出席され、盛況のうち終了いたしました。
概要
日時 |
平成14年 5月16日(木) 午前11時より |
---|---|
会場 |
ホテルオークラ |
通常総会 |
午前11時 ~ 正午 本館1階「コンチネンタルルーム」 |
懇 親 会 |
正午 ~ 午後1時半 本館1階「平安の間Ⅲ」 (敬称略) |
会長挨拶 CESA会長 辻本 憲三氏 (全文)
只今、御紹介いただきました辻本でございます。
本日は皆様ご多忙中にもかかわらず通常総会後の懇親会にかくも大勢の方々に御集まりいただきまして誠に有り難うございます。
また日頃は当協会に対し何かとご協力、ご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
お蔭様で当協会は社団法人としてスタートしてから間もなく満6年を迎えます。
この間業界の発展と知名度、そして産業界の位置づけなどの向上は著しいものがありました。
これも偏に日頃よりご指導賜っています経済産業省はじめ省庁各位。会員会社の皆様、ユーザーの皆様などのおかげでございます。ここまで育てていただきましたことに対し、改めてお礼申し上げる次第でございます。
さて、本日11時より平成14年度通常総会を開催し、つい先程無事終了いたしました。
総会におきましては定款変更、昨年度の事業報告、決算報告が承認され、続いて役員改選に入り新年度の理事35名、監事3名を選出後、総会の途中で開かれました理事会におきまして役付理事を互選した結果、新会長として私辻本が指名されました。副会長としては工藤理事、佐藤理事が選出され、また専務理事としては渡邊理事、常任理事として上月理事、伍賀理事、猿川理事、鈴木理事をそれぞれ選出いたしました。
その後、平成14年度の事業計画、収支予算案につき原案通り承認されましたことをまずご報告申し上げます。
この様な次第によりこの度当協会の会長に選出されました。ご推挙いただきましたからには未熟者ではございますが、当協会第2代会長としてご期待にそうよう精一杯努めたいと覚悟を新たにしておりますので何卒宜しくお願いを申し上げる次第でございます。
また、今日の総会で協会の名称変更をすることにつき決めさせていただきました。当協会はこれまでコンピュータエンターテインメントソフトウェア協会の名称を使用して参りましたが発足以来6年を経過し、業界を取巻く環境が大きく変化しそれに伴い関係分野への広がりは今後更に進んで行くものと考えられます。会員の拡大や活動範囲の拡大など業界のより一層の発展に貢献すべく協会名の変更をすることに致しました。新しい名称はこれまでの名称から「ソフトウェア」を除き「コンピュータエンターテインメント協会」といたします。また英文表示はComputer Entertainment Suppliers Association(コンピュータ エンターテインメント サプライヤーズ アソシエーション)としますのでCESA(セサ)の略称はそのまま継続使用いたします。
尚、今日の総会での御承認はいただきましたが、この後、経済産業大臣の認可得られ次第正式になりますのでそれまでは現名称でお願い致します。
さて、今年度の方針・計画の概要につきましては先刻総会での承認を受け決定いたしましたが主なものにつき簡単にふれさせていただきます。
まず協会の主要イベント「東京ゲームショウ」は今年から年1回の開催とし、今年は9月20日から22日までの3日間幕張メッセで開催の予定です。今年からは日経BP社との共催とし、これまでにもまして出展社、来場者にとって魅力あるものとするため出展分野と出展企業の拡大、幅広い来場者の促進を図らせていただくことにより世界一のコンピュータエンターテインメントショウとして一層の定着を図ります。
またCESAデベロッパーズコンファレンス「CEDEC2002」は9月11、12日、昨年と同じく明治大学キャンパスで行なう予定で今年からはラウンドテーブル形式のセッションも取り入れ、開発技術者同志の活発な意見交換と交流の機会を提供するように致します。
日本複合カフェ協会に対するゲームソフトの営業利用に関する暫定許諾は会員各位のご協力を得て今月よりスタートいたしました。各方面からの注目を集め期待もされており、10月までの実験期間中に必要データを収集し正式許諾へ向けて検討を進めて参ります。
また、倫理自主規制は今年大きく変わろうとしております。すなわち昨年後半より準備を進めて参りました。年齢によるレーティングの採用を本格化するのに伴いこれまでの方法からレーティング制度へと変わるからです。具体的には協会とは別に独立したレーティング機構を新たに設けて運用に当たるようにし、今年度下半期より運用をはじめられるよう鋭意準備を進めて参る予定です。
その他、今年も「CESAゲーム白書」は7月に刊行予定で準備を進めて参ります。お蔭様で白書の知名度が年を追う毎に上がり、発行部数も上がると同時にマスコミなどへの引用されるケースが増えており責任も一層増してゆくものと気を引き締めて参ります。
時間の関係で活動計画の一部のみ御紹介させていただきました。
皆様ご承知の通りこの経済情勢の中、当ゲーム業界は唯一の「晴れマーク」産業として話題にされ注目されております。私達はこれからもユーザーの期待にこたえ業界の更なる発展に努力してゆく所存でございます。
当協会発足以来これまでの6年間幾多の困難を乗り越えて3期会長を努められここまで引っ張ってこられた上月前会長のご功績は誠に大きいものがあります。
ここにご功績を皆様と共にたたえたいと思います。
できれば御本人からも一言お言葉をいただけたら大変嬉しいのですが......。
(上月前会長ご挨拶)
どうも有り難うございました。どうぞこれからも当協会に対し大所高所からのご指導をお願い申し上げます。ありがとうございました。
ご来賓挨拶 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課課長 岸本 周平氏
今後の10年は、パラダイムが大きく変わり、まったく先が見えない時代となります。 マクロ経済の成長をどう捉えるかではなく、むしろ業界として、会社として、一個人として、どのようにこれから変わっていくかが大事ではないでしょうか。つまり、パラダイムを自ら崩していく発想です。また、先般の判決は、業界発展のためにどう共存共栄を図っていくかが問われています。どのように新しいビジネスモデルをつくっていくかが大事ではないでしょうか。我々、縁の下の力持ちとして、皆様と一緒になって、このモデルの整備にお手伝いできればと願っております。 決意表明をもって、お祝いの言葉といたします。
乾杯 CESA副会長 佐藤 秀樹氏
ハードウェアのプライスダウン発表を事例に、買いやすい環境が整うことが、消費者にとっても業界にとっても重要であるという点について語られるとともに、今後のゲーム業界を支える会員皆様の繁栄と協会の発展に期待を寄せました。
中締め CESA副会長 工藤 浩氏
三期6年を務められた上月前会長へのねぎらいの言葉をかけられるとともに、辻本新会長のもと始まる新しいCESAの取り組みに期待を寄せました。 また、新しいチャレンジが現在(いま)をつくり、次代をつくるのだと力強い言葉で会員各社の今後の活躍に期待を寄せました。