平成15年度通常総会終了後懇親会レポート
平成15年度通常総会
平成15年度通常総会が、去る平成15年5月22日(木)東京全日空ホテルにおいて開催されました。
平成14年度の事業報告をはじめ、平成15年度の事業計画案等の議案が提出され、すべての議案は原案通り可決・承認されました。
概要
日時 | 平成15年5月22日(木) 午前11時~正午 |
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会場 | 全日空ホテル 地下1階「ギャラクシー」 |
懇親会
総会終了後開催された平成15年度通常総会懇親パーティーは、ご来賓、国内外の業界関係の方々をはじめ、CESA会員の皆様など、大変多くの方々がご出席され、盛況のうち終了いたしました。
概要
日時 |
平成15年5月22日(木) 正午~午後1時半 |
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会場 | 全日空ホテル 地下1階「プロミネンス」 |
次第 |
会長挨拶 会長 辻本憲三 ご来賓挨拶 経済産業省 大臣官房審議官 松井英生 乾 杯 副会長 工藤 浩 中締め 副会長 佐藤秀樹 (敬称略) |
会長挨拶 CESA会長 辻本憲三 (全文)
只今、御紹介いただきました会長の辻本でございます。
本日は皆様ご多忙中にもかかわらず懇親会にかくも大勢の方々にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
また、日頃は当協会に対し何かとご協力、ご支援を賜りまして この席をかりて厚く御礼申し上げます。
さて、本日11時より当協会の平成15年度通常総会を開催し、つい先程無事終了いたしました。 総会におきましては昨年度の事業報告、決算報告を行い何れも承認され、次に会費規定の一部変更を承認いただき、引き続き平成15年度の事業計画、収支予算案につきはかり何れも原案通り 承認されましたことをご報告申し上げます。
この中で会費の変更についてですがこれは会費の全面改訂ではございません。
当協会の会費規定は平成8年の設立当初より変更しておりませんでした。その間業界の発展、会員会社の成長が目覚しく、さらに合併などによる企業規模の拡大が進みました。
そして会費は売上高リンク制ですので実情に合わなくなってまいりましたため、頭打ちの天井を上げさせていただいたわけです。対象会員は大手どころ10社ほどだけでございます。
さて、ここで昨年度を簡単に回顧し、今年度の計画につき主なものを挙げてみたいと思います。
昨年度の大きな動きとしてはまずゲームソフトのレーティング制度の発足があります。倫理委員会、レーティング検討会など会員会社のご協力により6月にCEROを設立し、10月よりレーティング制度をスタートすることができました。準備段階においてご協力頂きました会員各位にお礼申し上げます。これにより社会の倫理水準を適正に維持し、市場のユーザーニーズに応えてゆける体制が日本においてもスタートしたことになります。
次にゲームソフトの営業利用に関する暫定許諾です。約1年間実験的に施行し、種々の問題点など本許諾に向けてのデータが得られました。この間においても複合カフェの店舗数や取扱量も増し、この分野の着実な伸びを実感しております。
また、知的財産関係としては昨年末に実施された官民協力による国際知的財産保護フォーラムの対中国ミッションに私が副団長として参加するなどコンテンツ産業の育成、振興に向けての官民協力がスタートした年になりました。
さて、平成15年度の計画についての主なものといたしましては、協会を代表するイベント 「東京ゲームショウ2003」を9月26日から28日、幕張メッセで開催いたします。また、「CESA ゲーム アワーズ」は昨年の大幅リニューアルを受け更なる認知度向上強化策をほどこし実施いたします。
また、技術開発者向けのカンファレンス「CEDEC2003」は更に規模と内容の充実を計り、今年も9月に明治大学リバティータワーにて開催を計画しております。
一方、暫定許諾を続けてまいりましたゲームソフトの営業利用につきましては、できるだけ早い時期に本許諾へと移行させる予定です。
更に、ゲームソフトのレーティング制度につきましては会員各位 はじめ関係者のご協力を得まして定着化に向けCERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構) と協力してゆく所存でございます。
ところで昨今国のコンテンツ産業振興についての諸施策が相次いで打出されており、当業界にとっては喜ばしいことであります。
協会としてはこの方向を歓迎すると同時に積極的に対応して業界の国際競争力の一層の強化、知的財産権保護の推進などを通し市場の拡大、業界の健全な発展を計るべく今年度の活動 に反映させてゆくことを計画いたします。
時間の関係もあり活動計画の一部のみ紹介させていただきました。
平成15年度も厳しい経済環境を余儀なくされる状況ではございますが、産業界においてはコンテンツ産業に対する関心が増して来ておりまして当ゲーム業界に対する期待は一層高まりつつあります。
私達は市場ユーザーの求める「人類のDNAとしての遊び」の期待に応えてゆかなければならないと認識のもと当業界の一層の発展のため努力を続けてゆく所存でございます。
どうぞこれからも協会に対し宜しくご支援、ご協力のほどをお願い申し上げる次第でございます。
終わりに会員各社はじめ各社様の益々のご繁栄を祈念申し上げてご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
ご来賓挨拶 経済産業省 大臣官房審議官 松井英生様
ITを中心とする新しい産業創造が実現できるか否かはコンテンツ産業にかかっており、その中核を占めるコンピュータ・エンターテインメント業界は将来有望な産業界であると思います。しかしながら、現状はハリウッドに見られるような米国のコンテンツ産業と日本を比較してみますと、そのプリゼンスの格差がまだまだ見うけられます。 また、コンテンツ開発能力という点では、昨今、韓国や中国といった潜在的能力の高い国々に移行しつつあります。このような状況をみますと、日本が世界の肩に並び続けるためには、今後ますます有効なコンテンツの開発が問われていくのではないでしょうか。日本経済の再活性化を図るためには、この付加価値型のコンテンツ産業が力をつけていくしかないといっても過言ではないと思います。
一方、日本は高齢化社会を迎えております。高齢者の経験知識などをうまく活用していくことが求められており、そのためには高齢者が健康で楽しく、活き活きと自信を持って生きていくことこそが大事であり、ここにゲームといったエンターテインメントを楽しむことの大切さを感じます。貴業界は、もはやただ単にゲームという扱いではなく国民全体に、あるいは世界に向けて様々な波及効果があるということをぜひとも認識いただきたいと思います。
今皆様が抱えております最大の問題は、海賊版問題です。既にご案内のとおり、政府をあげてこの問題に対応するために、知的財産本部を設置し、小泉総理のもと進めております。また、経済省ではコンテンツ産業の国際戦略を進めるための研究会も設けました。
このように政府をあげてこのコンテンツ問題に取り組んでおりますが、これは貴業界が将来の日本の明るい経済社会を実現していくためのキーインダストリーであると位置付けているからです。皆様方とともに精一杯頑張っていきたいと思います。
ぜひとも、自信と誇りをもって、明るい経済社会実現のために頑張っていただきたいと思います。
さらなるご活躍を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
乾杯 CESA副会長 工藤浩
副会長の工藤でございます。本日はお忙しい中多数ご出席いただきまして誠に有難うございます。
さて、1983年ファミリーコンピュータが登場し、約20年が経ちます。世界に出始めたその時に、私はサードパーティ をやらせて頂きましたが、これまで辿った歴史を振りかえると非常に感慨深いものがあります。また、こうして皆様方と一緒にこの業界を盛り上げ、つぎの世界を作っていけることにすごく幸せを感じております。
これから10年、20年後はどのように変わっているか。色々と課題はありますが、まだまだこの業界は発展していくものと思います。
皆様方のご健勝、ご発展を祈念いたします。
中締め CESA副会長 佐藤秀樹
本日は定時総会、並びに懇親会にご参加いただき誠に有難うございました。
先日活況の中にE3が米国で開催されまして、ここにおられる皆様方もご参加されたことと思います。 今年は1億6千万本が米国で売れるのではないかと予測されておりますが、ここにこれまで日本が育ててきたゲーム業界が 米国やヨーロッパに追い上げを受けている状況が見て取れます。
とはいえ、ゲームは人の心に訴える、これが一番だと思います。まだまだそういう点では、会員の皆様、そしてそこで働く クリエータの人達の新しい発想、さらなる努力で、従前のように日本のメーカーが売れていくといったことは十分 に有り得ると思います。ネットワーク、特にブロードバンドということになりますと、新しい技術がどんどん入ってきます。 新しいものを生み出すことは日本人は非常に得意です。
私どもCESAとしましても、皆様方がさらに切磋琢磨できるよう、これからも総力をあげて頑張ります。
CESAのますますの発展、さらには会員、並びに本日お越しの皆様方のご発展、ご健勝を祈念いたします。