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平成17年度通常総会・懇親会および第4回CESA定例記者会見レポート

平成17年度通常総会

 平成17年度通常総会が、去る平成17年5月26日(木)東京全日空ホテルにおいて開催されました。
平成16年度の事業報告をはじめ、平成17年度の事業計画案等の議案が提出され、すべての議案は原案通り可決・承認されました。

概要
日時 平成17年5月26日(木) 午前11時~正午
会場 全日空ホテル 地下1階「ギャラクシー」
渡邊専務理事退任のご挨拶

この場をお借りしましてご挨拶をさせて頂きます。先日行われました理事会におきまして、専務理事の交代を決議いたしました。本日の総会の終了時をもって、先ほど理事選出のご承認をいただきました堀口大典に専務理事をバトンタッチさせていただきます。これまで永きに渡り、誠に有難うございました。

懇親会

総会終了後開催された平成17年度通常総会終了後の懇親パーティーは、ご来賓、国内外の業界関係の方々をはじめ、CESA会員の皆様など、大変多くの方々がご出席され、盛況のうち終了いたしました。


概要
日時 平成17年5月26日(木) 12時半~午後1時半
会場 全日空ホテル 地下1階「プロミネンス」
次第 会長挨拶  会長                 辻本憲三
ご来賓挨拶 経済産業省 商務情報政策局
      文化情報関連産業課 課長       広実郁郎
乾 杯   副会長                工藤 浩
中締め   副会長                猿川昭義
(敬称略)

会長挨拶 CESA会長 辻本憲三 (全文)

只今ご紹介いただきました会長の辻本でございます。
本日は皆様ご多忙中にもかかわらず通常総会後の懇親会にご参加いただきまして誠に有難うございます。
また、平素は当協会の業界活動にご協力、ご指導をいただき、この席をお借りし厚くお礼申し上げます。
さて、本日11:00より平成17年度通常総会を開催し、遂先ほど無事終了いたしました。
総会におきましては期中における理事変更についての追認、平成16年度の事業報告、決算報告が審議承認され、その後平成17年度の事業計画、収支予算案につき審議を行い原案通り承認されましたことをまずご報告申し上げます。
また昨年より行っております総会後の報道関係者に対する記者会見も12:00より行い短い時間ではありましたが、遂今しがた終ったところでございます。その席上でもご説明いたしましたが、本日の総会終了時を持ちまして協会の専務理事が変わりました。これまでの渡邊に代わり、新しく今月の12日付で理事に選任されました堀口が専務理事に就任いたしました。これまで7年に亘り渡邊にいただきましたご厚情にお礼申し上げるとともに新たに専務理事を務めます堀口を宜しくお願いする次第です。
さて、平成16年度は当業界に対し政府や産業界の掲げるコンテンツビジネス振興策などにより期待が一層高まった年でしたが一方においては社会のゲームに寄せる関心も高まりを示した年でもありました。業界では相次いで発表され発売された新機種に対する期待や多くの新作ソフトの発売により市場は活発化いたしました。すなわちこの数年間ゲームソフトの国内市場は前年を下回ることが続いてきましたが、2004年は久しぶりに前年を上回ったとの数字が相次いで発表され業界にとりまして先行の明るさを感じさせる嬉しいニュースとなりました。
また、協会のメインイベント「東京ゲームショウ」でも出展社数、出展小間数とも過去最大を記録し、来場者数も16万人を超えたのも記憶に新しいところです。
一方ゲームに関する社会の関心の高まりに対しゲームを正しく理解していただくために「ゲームのちょっといいおはなし」小冊子を発行して配布したり、ウェブ上に「ゲーム研究データインデックス」を構築するなど、情報を開示いたしました。
自主規制として行っている「レーティング制度」はCEROとの密接な連携のもとに普及・啓発を進め、すでに1900タイトルをレーティングし、その受審率は95%に達したものと推定されるまでになりました。
さて、今年度の計画・方針ですが、まず第15回目となる「東京ゲームショウ2005」を9月16日から18日までの3日間、日経BP社との共催のもと幕張メッセにて開催いたします。すでに出展社を募集中で6月3日に締め切り、その後、小間位置抽選会、出展社説明会を予定しております。また「CESAゲームアワーズ」では既発売作品、未発売作品、未製品化作品につき実施し、一層の認知度向上を計るとともに、より開かれた表彰制度として参る計画です。
CEDECは今年も3日間として8月29日から31日を予定し準備を進めて参ります。
昨年発足したオンラインコミュニティ特別委員会関係ではこれまでの分科会活動を今年は成果物としてまとめ、さらに「東京ゲームショウ」では主催者コーナーでアピールしてゆく計画です。
一方、社会からの要請に応えてゆくための活動の一部として新たに「学生・生徒向けゲーム業界学習」講座をスタートし、手始めに修学旅行生の自由学習の時間を利用することを提案した所、大変ご講評でご承知の通り、先般マスコミなどにも取り上げられました。
この様な地道な活動の積み重ねがゲームに対する世論をポジティブなものに変えてゆく力になるものと思い、今年は積極的に展開を計ってゆく計画でございます。
時間の関係で一部のみの紹介にとどめさせていただきました。
ゲーム業界は今月に入りハードメーカー各社が米国で発表した次世代機種の話題がマスコミ紙面を賑やかにしています。そしてその論調は当業界に対する大きな期待に満ちたものとなっています。私たちはこれらの新しい時代の期待に応えてゆくべく今年度も精一杯の努力をしてまいる所存でございます。
どうぞこれからも当協会の活動に対しまして何卒宜しくご協力ご支援のほどお願い申し上げます。
終わりに会員会社はじめご参加各社のご繁栄を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。
有難うございました。

ご来賓挨拶 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課 課長 広実郁郎様

只今ご紹介頂きました経済産業省にてゲームソフト、映像などのマルチメディアコンテンツ産業を担当しております広実と申します。
本日は懇親会にお招き頂きまして誠に有難うございます。
先ほどご紹介がありましたように永年に亘り専務理事として私どもと密接に意見交換して頂いた渡邊専務理事のご功績に対して心から敬意と感謝の言葉を申し上げたいと思います。
私ども様々なコンテンツ産業の振興を3年前から本格的におこなっておりますが、昨年秋頃からゲーム産業に対して強い関心を持っております。
日本でも大々的に報道されました米国E3には多くの方が行かれたと思います。新しいプラットフォームが出ますと、そこには新しいソフト開発の需要が生まれるわけですが、そのソフト開発には今まで以上に大規模な資金力、10億円以上もの開発費が必要になってきております。この現状を見ますと、まさにこれからメガコンペティションの時代が始まるのではないかと思います。期待とともに危機感を私どもは感じております。
製造業の世界ではかつて80年代、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われたわけですが、90年代半ばにはパソコンに代表されるモジュール化という設計技術、あるいは国際的な分業生産手法が登場し、日本の製造業は一時衰退いたしました。これに対し日本の製造業は日本特有のすりあわせという、人間関係をベースにしたプロフェッショナル同士の意見交換の中で新しい製造技術を生むという方法で今日活性化してきております。
ソフト開発が大規模化すればするほどゲームコンテンツにしてもモジュール化し、最適な世界調達の仕組みを先に作り上げたほうが競争上優位に立つ可能性があると思います。このような状況の中で私どももゲーム産業の競争力強化ということに対して、そろそろ皆様と真剣に考える時に来ているのではないかという気がします。このメガコンペティションの中で、ゲーム産業の競争力を高めるために私どもが御手伝いできるのなら、積極的にご対応したいと考えております。
3年後のゲームの世界がどのような状況になっているかわかりませんが、今まで培ってきた日本のゲーム産業の力、ハード・ソフトの連携、すりあわせなど、このようなことを工夫して、これまで以上に世界の中で名誉ある地位を占めるということを強く期待しまして、私の挨拶とさせて頂きたいと思います。どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。

乾杯 CESA副会長 工藤 浩

副会長の工藤でございます。

本日は大変お忙しい中、多数の方にご出席下さいまして、有難うございます。これより乾杯をさせて頂きますが、その前に一言だけお話しをさせて頂ければと思います。
昨今の国内向けゲームソフトの落ち込みが激しくなってきている状況で、当協会でもこの問題に関して積極的に取り組もうと昨日も幹部で話し合いをいたしました。どのように取り組んだら良いのか色々な話し合いを行いました。
少子化ですとか、ゲーム離れ、または先ほど会長からお話しがありましたようにコンテンツが多様化してきているなど色々な要因があると思いますが、皆様もおっしゃっている通り、やはり中古問題にあるのではないかと思います。このままこのような状況が続きますと世界に向けてこれまで発信してきましたコンテンツ産業自体の衰退に繋がるのではないかと危惧しております。
本日はハードウェアメーカー、ソフトウェアメーカー、そして流通関係者の皆様がご参加されてますが、より良い方向に進めていけるよう行政の方々にもご理解を頂きながら、この問題に関してきちんと取り組んでいきたいと思います。
本日お集まりの皆様方のご健勝を祈念いたしまして乾杯したいと思います。

中締め CESA副会長 猿川昭義

皆さん、本日はお忙しいところ有難うございました。
先ほど辻本会長のお話にもありましたが、新しいハードウェアが出てきました。これに積極的に対応することによりまして、業界を活性化するとともに、また社会的に様々な関心を持たれていることもございます。これに対しても前向きに対応していきたいと思います。そうすることで皆様とともにこの業界の発展をはかって参りたいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。
それでは皆様のご健勝と業界の発展を祈念いたしまして一本締めをお願いしたいと思います。

第4回CESA定例記者会見

平成17年度定例総会終了後、第4回となる記者会見が実施されました。 会長挨拶に始まり、定例総会の決議事項ならびに今後のCESAの取り組みについて報告いたしました。また、「2004年メーカー出荷量調査」の結果発表、年齢別レーティングの現状報告をおこないました。

出席者
会長 辻本憲三(株式会社カプコン 代表取締役社長)
副会長 工藤浩(株式会社ハドソン 取締役会長)
副会長 猿川昭義(株式会社ナムコ 取締役副会長)
専務理事 堀口大典(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)※新任
常任理事 丸山嘉浩(マイクロソフト株式会社 執行役Xbox事業本部長)
常任理事 和田洋一(株式会社スクウェア・エニックス 代表取締役社長)
理事 渡邉和也(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)
会長挨拶 CESA会長 辻本憲三 (全文)

会長の辻本でございます。
本日はお忙しい中ご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
本日は先ほどまで別室で行われておりました「平成17年度通常総会」におきまして、 平成16年度事業報告・平成17年度事業計画について審議いただき、無事承認いただきましたことをご報告させていただきます。内容につきましては、お手元の資料をご覧下さい。
また本日はあわせて「2004年メーカー出荷量調査」の結果についても発表させていただきます。2004年1月~12月までの国内企業のゲームソフト・ハードをあわせた総出荷は9,091億円となりました。
今回特筆すべき点としてはソフトウェアの出荷が前年対比で増加に転じた点です。 ハードウェアはやや減少となりましたが、ソフトウェアは国内・海外共に増加に転じ、 国内は前年比2.2%の伸び、海外は前年比16.8%の伸びを示しました。これは 昨年の大作ソフトの影響や年末商戦の成果と言えるでしょう。
また今回は初めて日本国内のオンラインゲーム市場規模についてデータに基づく推計を実施し、2004年は165億円という規模となりました。これらのデータに関する 詳細につきましては、後ほど事務局へお問い合わせいただけると幸いです。
ところで、米国において先日各社より相次ぎ発表された次世代機は報道関係の皆様が 大きく取り上げてくださり、このところ話題でもちきりです。今年秋の「東京ゲーム ショウ2005」は昨年にも増して盛況を極めることが期待されます。
それらのユーザーの期待に応え、さらに来年もまた前年を上回る市場規模を実現する ため、魅力あるコンテンツの開発・供給に努力してまいります。ぜひ報道面においての 皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げる次第でございます。