平成20年度通常総会・懇親会レポートを掲載致しました
平成20年度通常総会
平成20年度通常総会が、去る平成20年5月22日(木)ANAインターコンチネンタルホテル東京において開催されました。
平成19年度の事業報告をはじめ、平成20年度の事業計画案等の議案が提出され、すべての議案は原案通り可決・承認されました。
概要
日時 |
平成20年5月22日(木) 午前11時~12時 |
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場所 |
ANAインターコンチネンタルホテル東京 |
懇親会
総会終了後開催された平成20年度通常総会終了後の懇親パーティーは、ご来賓の業界関係の方々をはじめ、 CESA会員の皆様など、大変多くの方々がご出席され、盛況のうち終了いたしました。
概要
日時 |
平成20年5月22日(木) 12時~午後1時半 |
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会場 |
ANAインターコンチネンタルホテル東京 |
次第 |
会長挨拶 会長 和田洋一 (敬称略) |
会長挨拶 会長 和田洋一
ご紹介にあずかりました、会長の和田でございます。
本日は、お忙しい中、「平成20年度通常総会」にお運びいただきまして、誠にありがとうございます。また、平素よりCESAをお引き立ていただいている皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。
さて、昨年来、ゲーム市は非常に活況が続いておりますが、昨年につづき、今年もかなり大きな市場の伸びが観測されております。2006年より、ゲーム産業が成長の第2ステージに入ったというようなことを申し上げておりますけれども、これは、「地域」の広がりも、「お客様の層」の広がりも出てきて、広さと深さを伴う厚みのある市場になってきたということ、つまり、ゲームというコンテンツが非常に多くの方々に受け入れられた結果だと思っております。私どもゲームを作る側、供給する側も身が引き締まる思いでございます。
こうした市場の成長を受けまして、会員企業の皆様の中には、すばらしい決算を発表なさった方もいらっしゃいます。特に、お客様・市場の広がりを上手くとらえた企業の皆様が大きく業績を伸ばしていらっしゃるようです。新しいお客様の層という事でいきますと新機軸のゲーム、いかに面白いものを作ったか、それから、地域的な広がりということでいきますと、海外の市場をいかに開拓できたか、こういったところが業績にそのまま跳ね返っているようです。これによって、次の新しいコンテンツに対する投資を行うという善循環が生まれつつあるというのが現状ではないかと思います。
先ほど、平成20年度通常総会でCESAの役員が改選されましたが、素晴らしいスタートを切った第二ステージを、いかに盛り上げていくか、というのが引き続き私どもの使命でございます。いかにモノを作る環境を整備するか、社会とのコミュニケーションを円滑に行うか、という業務の主軸をしっかりと引継ぎ、さらに広げて参りたいと思います。
また、「東京ゲームショウ」、ゲーム開発者向けコンファレンスの「CEDEC」は、恐らく過去最高を更新した昨年を上回る活況になるのではないかと期待しておりますが、さらに拡充して参ります。
しかし、私どもは、この第2ステージを盛りたてていくだけでなく、さらに次の第3ステージとは何かということも視野に入れながら、活動していくべきなのではないかと思っております。
第3ステージというのは、どういった時代でしょうか。私は、ネットというインフラ、それからデジタルというフォーマット、これらが普及した2010年から15年頃に、恐らくメディア・コンテンツ市場が一つになっていくであろうと考えています。そうした時代にゲームというコンテンツがどのように進化して、お客様にどのように受け入れられて行くかといったことを考えながら、現在のステージを存分に成長させていこうと、このように考えております。
今後も、役員・事務局一同、全力で業務に邁進して参ります。どうかご支援の程、よろしくお願いいたします。ご清聴、誠にありがとうございました。
ご来賓挨拶 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課 課長補佐 野澤 泰志様
経済産業省を代表致しまして、私、メディアコンテンツ課課長補佐の野澤より、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
まずは、CESAの総会が無事成功裡に終了されましたこと、お慶びを申し上げます。
私個人の話ではございますが、私は先週行われましたカンヌ映画祭に行っておりました。フランスの国立映画庁長官と国際担当部長に会い、彼らと突っ込んだ実務的な話をした際、先ほど和田会長からありましたような、メディアの融合や、フォーマットの統合といった話を、私からは申し上げました。フランスのようなオーソリティのある国は旧態依然たることを言ってくるのだろうか、どのような反応をするのだろうかと思案していたところ、「我々も同じような思いを持っている。そして我々もオーディオビジュアル、特にゲーム産業に関する政策的な支援を行いはじめたところだ」と逆に言われてしまい、非常に仰天致しました。カンヌ映画祭で映画の話をしている裏で、日本の政策当局とフランスの人たちがゲームの話で盛り上がったというのが、非常に面白い現象だなと思いました。これは、時代が変わってきた、世代が変わってきたという事だと考えております。
向こうのカウンターパートである国際担当部長は、大体30歳位で私と同じ世代であります。私はマイコンBASICマガジンで育ったベーマガ世代でありまして、ファミコンについているファミリーベーシックを買い、3キロバイトの世界でどうやって芸術的な作品を仕上げて行くのかという世界に、片足だけ踏み入れた事があります。ですから、壇上からで大変恐縮ではございますが、皆さんに対して非常にリスペクトを持ってここにおります。こういった私のような世代が担当となり、プラットホームが統合されてくるなど時代も変わってきている中で、リーダーシップをとっていくためには、「高度なコンテンツ」と「技術」がキーであると考えております。
私どもは今年、「コンテンツ技術戦略マップ」というものをまとめました。また、CESAにおいても技術戦略マップをまとめられるというお話がありました。そして、今朝の日経新聞一面で取り上げられました通り、「イノベーション創造機構」というものを作るという構想が掲げられております。ゲーム業界におかれましては、こういったイノベーションを促進する動きを積極的に活用していただいて、メディアコンテンツ業界全体をリードしていただきたいと私どもは僭越ながら思っている次第です。
私どもは昨年より「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」を実施致しました。「東京ゲームショウ」にコンテンツフェスティバルのオフィシャルイベントとしてご参加いただき、過去最高の20万人の動員を記録していただいて、コンテンツフェスティバルを非常にリードしていただいたと感謝申し上げている次第であります。また、今年からは「日本ゲーム大賞」も新たにコンテンツフェスティバルのオフィシャルイベントに加わっていただき、私どもの方では大臣賞を出すべく努力をしている、という所でございます。今後も経済産業行政にご理解とご協力を是非いただきたくお願い申し上げますとともに、コンピュータエンターテイメント協会の益々のご発展、会員の方々のビジネス面、そして公私に渡る益々のご成功を祈念申し上げまして、ご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。
乾杯 副会長 鵜之澤 伸
僭越ではございますが、ご指名でございますので乾杯の発声をさせていただきます。
以前、任天堂の岩田社長がおっしゃったように、確かにパラダイムシフトが起きている感じがしております。そして海外の成功事例を見ても、日本のコンテンツ業界、特にゲーム産業は、この1~2年の間にどう発展できるか、すごく問われている時期にあると。
パンパンパンと変わる、プラットフォームが全部出切って、はっと気がついてみると新しいお客様がやってきて、今までの既成概念で作ったゲームはなかなか売れない。
そして、海外で成功するところがポンと出て、ガラガラっと時代が変わってるのだと思います。そういう意味で本日お集まりの当協会の会員の皆様と、日本のゲーム業界(と敢えて言いますが)がどうあるべきかということを、ここ1~2年の間に協議させていただき、手を取り合って発展していきたいと思います。
それでは、会員各社のご発展と特に皆様のご健勝を祈念しまして乾杯をさせていただきます。ご唱和ください。それでは、乾杯。
中締め 副会長 松原 健二
副会長の松原でございます。本日は皆様、大変ご多忙のところお越しいただき、誠にありがとうございます。
会長、それから鵜之澤副会長からのお話にもありましたけれども、ゲーム業界はいま、大変大きく変わっている、という風に認識しております。その中で私どもCESAの果たす役割、責任というのも益々大きくなっているかなあ、という風に感じております。
会員の皆様、そして今日お集まりの皆様とともに、それに応えて行きたいと思います。お客様からは、新しい楽しみを提供して欲しいというリクエストがあります。また、産業を引っ張っていく、つまり、エンタテイメントだけでなくて、日本、そして世界の産業を牽引していく役割、そういうのを求められていると思います。
さらに、ゲームがこれ程世の中に浸透していきますと、社会的な役割、それをきっちりと果たすことが社会から求められていると思います。CESAはそれらの課題に対して、積極的に取り組んで解決し、業界の発展を皆様とともに進めていきたいと考えております。今年1年、そしてまたその先にわたって、皆様からご指導・ご鞭撻を賜ればという風に考えております。
それでは、私からは本日の中締めと致しまして、皆様のお手を拝借して一本締めで締めさせていただきたいと存じます。
それでは、ゲーム業界の益々の発展、それから皆様のご健勝を祈願して一本締めとしたいと思います。お願いいたします。
<一本締め>ありがとうございました。